「まだ大丈夫」の裏側に潜む罠。母の大きな手術を経験して、私が今悔やんでいること




2026年3月15日、母が静かに息を引き取りました。 葬儀を終えた今、私の心に深く刺さっている「後悔」があります。 それは、介護が必要になる「もっと手前」で動くべきだった、ということです。

最初のサインは、2025年7月7日でした

その日、母は大きな手術を受けました。 執刀医からは、今後起こりうるリスクについて丁寧な説明を受けていました。「いつか介護が必要になるかもしれない」という覚悟は、その時に持ったつもりでした。

ですが、当時の私は「地域包括支援センター」に連絡を取ることはしませんでした。

「まだ歩けているし」「身の回りのこともできているし」「大げさにしたくない」 そんな心理的なブレーキが働いていたのだと思います。

なぜ、あの時に連絡すべきだったのか

状態が悪化してから相談すると、すべてが「後手」に回ります。 母が弱っていくスピードに、制度の申請や環境整備が追いつかず、常に何かに追われるように、無知な者が決断を下し続けなければなりませんでした。

もし、手術をしたあのタイミングで、一度だけでもセンターの扉を叩いていたら。

  • 専門家という「相談相手」が、早い段階で横にいてくれたはず。

  • 急な変化が起きたとき、「以前から相談していたあの人」にすぐ頼れたはず。

  • 介護保険の申請や、福祉用具の準備も、心に余裕があるうちに進められたはず。

「困ってから行く場所」だと思っていた場所は、実は「困る前に、困らないための作戦を立てる場所」だったのです。

これから手術や入院に向き合う方へ

もし、あなたの大切な家族が大きな手術を受けるなら、あるいは退院を控えているなら。 たとえ今、本人がしっかり動けていたとしても、ぜひ「地域包括支援センター」に電話一本だけでも入れてみてください。

「まだ早いのでは?」と思うその瞬間こそが、実は最高のタイミングです。

私のような「もっと早く動いていれば」という悔しさを、一人でも多くの方に避けてほしい。 それが、最後まで前向きに、生き生きと活動していた母から、私が受け取った最後の教訓だと思っています。


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