タバコを止めたのは2000年頃のこと。 長い間メンソールの「KOOL」を愛飲していましたが、ある日、家具屋の前にある自販機でふと思ったのです。 「よし、ここで止めよう」と。
数年以内に会社を辞めて海外へ行こうと考えていた時期でした。「向こうではタバコが高いだろうから」と、いつか止めるつもりではいたものの、なかなか踏ん切りがつかなかった。それが、あの場所で急に吹っ切れたのです。
面白いことに、私は「いつでも吸える状態」で止めました。 カバンに一箱だけ忍ばせておきながら、吸わない。 元々体が受け付けなかったのか、案外すんなりと卒業できました。タバコを止める賭けをして、友人に焼肉を奢ってもらったのも良い思い出です。
帰国後、友人の部屋で一口だけもらったKOOLは、頭がクラクラするほど強く感じました。それ以来、今日まで一本も吸っていません。
お酒を止めたのは、健康上の理由です。 痛風を患い、ビールを焼酎に変えて抗ってみたものの、保健指導で「お酒自体がダメ」と言われ、この際だと決断しました。
ノンアルコールビールを相棒に、禁酒生活もかれこれ3年。 おかげでこの1年は、歩けないほどの激痛に襲われる「発作」は起きていません。時折、あの独特の違和感にヒヤリとすることはありますが、確実に体は変わってきています。
酒も、タバコも、ギャンブルもしない。 浮いた話があるわけでもない。
ふと自分を振り返ると、「一体、何を楽しみに生きているんだろう?」と自問自答してしまうことがあります。 若かりし頃の、あの紫煙の向こう側や、酔いに任せた夜を思うと、人生とは随分と静かで、儚いものだと感じます。

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